ラマさんの ”行った・ためした・考えた”

いつまでも半熟な技術者Lamaが行った先で見つけたこと、挑戦していること、いろいろかんがえたこと、をつらつらと書き綴ります。

コップの水と海の水

”水”は水素原子2個と酸素原子1個からできた分子”H2O"です。地球は、水の惑星といわれるとおり、地表には海という水が存在します。

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それでは、コップ一杯の水を海に流し、世界中の海をよーくかき混ぜてもういちどコップにすくうと、はじめのコップの中にあった”水分子”のうちいくつぐらいの”水分子”が、ふたたびコップに戻ってきているでのしょうか?海水は塩分など”水”以外の分子やイオンなどを含んでいて、水分子は重さで約97%の割合ですが、ここでは簡単にするために、海水は100%が水分子から成るとします。

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海水は約135,000,000,000,000m³(135兆立方メートル)です。ここでは、コップの容量は150mlとしましょう。つまり、0.00015m³です。

コップ一杯の水を海水で薄めると、0.00015m³÷135,000,000,000,000m³=1.11×10^(-18)倍になります。1.11刹那分の一です。

一方で、150mlのコップの中には150g÷18(水の分子量)=8.33molの水分子があります。個数に直すと、 6.02×1023 mol−1 ×8.33mol=5.02×10^24個になります。

これが、薄められるので、5.02×10^24個×1.11×10^(-18)倍=5.57×10^6個

つまり、コップの中には560万個くらいの水分子が戻ってくることになります。

 

560万個の水分子って?

水分子の長さを0.38nmとすると、560万個の水を直線並べれば、

5600000個×0.38nm/個=0.002m=2mm

約2mmになります。